silversand’s diary

チェンマイから 76歳ジジイの日常をレポる。

3090.チェンマイ銀砂館の日々■<メール> 2019/08/15

❶月レポの返事が揃ったのが11日ころ。何十回たのんでも苗字の誤字を改めない、個人情報記載のモデルを示しているのに、書かないのがいる。面倒なので、次回からは配布先を大胆にcutしようと思う。
❷花のターペー路で本を扱っている店のワル親父からmailがきた。「銀砂館が読めない!」とユーのである。「文句はyahoo屋に言え! 銀砂館はアメーバ屋、ムラゴン屋 & エキサイト屋などに移動したの蛇。そんなことより、寺の本はドーなっておる、エエッ?」。分かっとるのかァ?
❸写真の大先生からジジイの写真のhard copyが届いた、素晴らしー。素人写真とはまったく違う。先生のことは知らないが、国際的な人なのかも知れない。いまは、ミャンマーの方におられるらしい。
❹それにしても晴れないチェンマイである。が、ご老女さまはお忙しー。連日の井戸端である。「日が射さないのでイイわ」、とユーことらしい。お出かけになると、ジジイは一人で安レストランに行く。すっかり憶えられており、「カオマンガイのピセかい?」。残念だが、ご老女さまがおられないと、何を頼めばエーのか分からんの蛇・・・。

3089.チェンマイ銀砂館の日々■<修理> 2019/08/14

 carry bagの底が破れた。Nikeスニーカーの底の接着剤が剥がれて隙間ができた。そんなのは自分で直せるような気もするが、学校の前の道でテント店を出している兄ちゃんに頼むのが正解だろう。ワル病院でもらったズック製の薬袋を持って行き、「これで直してケレや」「エエですよ、あさって来てくったい」。
 こんなことがよくある。若いモンなら直ぐ捨てるの蛇ローが76の銀は根性が座っておる。直せるものなら直して使う。carry bagの方は引っ張っているうちに、どっかで引っ掻いたのだろう。スニーカーはこの前も捨てたが、数がありすぎる。チョット見たら箱の中に5足ほど、ご老女さまのホーはその何倍も。靴箱に銀靴を入れる隙間はない。シンガポールの孫娘が、要らなくなったズックをまとめて送ってくるのである。で、ご老女さまは何時も十代娘の最新モデルを履いておられるの蛇。
 今朝は雨の上がった曇り空の下、ご老女さまの後にくっついて、ごった返す繁華街ターペー路を歩いた。フランスの兄ちゃんがやっている、行きつけのアクセサリーショップに顔を出した。「金がネーんだ」「ここにいる者は、誰も金なんか持っとらん」「やかましー」。

3087.チェンマイ銀砂館の日々■<晴れないチェンマイ> 2019/08/12

 チェンマイは連日の雨、飛び立った飛行機は直ぐに厚い雲の中に隠れる。昨日の朝も傘の用意だけはして歩き始めたが、たちまち本格的な雨に変わったので引き返した。気温も千葉の方が高く推移しておるな・・・。
 ピン川を渡らない日はないが濁った満々の水。雨が降ると上流の先生が『チェンマイは大渇水、ピン川が干上がる日はちかい』、とユー“世紀末文書”を発せられるが、さすがにバカバカしくなって拝読は止めた。『渇水と大地震でチェンマイ滅亡の日は近い 警告』の発信は今も続いているのだろうか。
 チェンマイ滅亡は面白いが、銀の体に起きつつある異変もなかなか蛇。この2日間ジジイは10時間ほども寝ておるが、これなどは紛う事なき大異変である。平民どものユー平均睡眠時間とやらは 5~6時間のもん蛇ロー。対して、ジジイは、その倍ほどの時間を寝ておるの蛇。健康なのか病気のヨーなものなのかは分からん・・・。
 が、ご老女さまの見立ては簡単にして分かり易い、「お迎えが近いのよ」。ピン川上流の先生の“予想‟“駄測”とは全く異なる、『これぞお告げ』と、ユー奴。となると、色々やっておかんキャならんことは多いナ、ウン。

3086.チェンマイ銀砂館の日々■<先輩、ご来駕❷> 2019/08/11

 先輩は傘寿目前である。一つ二つしか違わないワルガキどもが、銀のことを、「先輩!」などと、軽く呼ぶのとは全く違う。先輩が歳を召された、と思ったことがある。その一つがヒゲである。「なんですか、それは?」「チョット思うところがあってナ…」。

 ヒゲも生え揃わない虚弱体質の銀とは違い、先輩のヒゲは、一応は生えている。惜しむらくは、先輩は“黒毛和牛”の遺伝子をもっておられないこと。加えて“剃りの技術の未熟さ”である。電気カミソリとやらで“何分刈り”とかなさっているのだローが未熟! 銀は“電気カミソリ”とかユーものが嫌いである。“007”が、をんなを侍らせて電気でジージーやっておるかァ?
 銀の付き合い幅はせまい。「あの人・この人、どうなさってますゥ?」「あれは死んだ。これはメール謝絶の知らせが来た」。お話を伺いながら思う。「みんな、老いの趣味」を持っていないのだなァ・・・。

 “したり顔”で言うのもなんだが“寺屋”を自称している銀などは、寺の調査で多忙を極めておる。まともな付き合いなどできないので、外界と繋がることができるのはmailだけ。日に10回ほどは着信fileのcheckをしている。多忙じゃ…蛇…。

3085.チェンマイ銀砂館の日々■<先輩、ご来駕❶> 2019/08/10

 先輩から連絡が入った。「チョット遊びに行くんでチョイ会おうや、いつがエエかァ?」「いつでもエエんですが、寺の調査に追われとるんです…」。北の御方とユーか、北の政所と申し上げるべきか、もご一緒の由である。「ソソーの無いようにセーヨ」「ハハー」、とユーヨーなことで、ご指定の高級食事処には、ご老女さまと一緒に少しく早めに行き、お待ち申し上げた、とユーことである。
 前においでになったときは、ずいぶん長い期間ご滞在になったように覚えている。が、今回は何週間かという短期である。ぬかりなくカメラなども用意していった。
 食事に相応しい話題とも思えないが訃報の交換から始まり、いろいろ話した。印象的だったのは、「お幾つくらいまでと、考えておられるんですかァ?」。迷うことなく「95くらいまで蛇な」「いやに確定的ですね」「孫の結婚まではナ、とユーこと蛇」。お聞きすると、ご母堂は百歳を大きく超えてご存命の由である。「ナールほど…」。
 銀の親たちは88歳で亡くなった。銀が、子供たちに、「あと10年くらいかナァ…」、とよく言うのは、無意識に親の享年が刷り込まれているのだろう。いろいろ考えさせられた。

3084.チェンマイ銀砂館の日々■<南方熊楠> 2019/08/09

 異国の田舎の貧民窟のあなぐらに逼塞して、寺の調査をしているなどと喧伝されると、コロッと騙される人もいる。たとえば、尊敬措く能わざる写真のセンセである。真面目に写真撮ってりゃエエのに、チェンマイジジイの処にmailを放り込む。「古刹の写真を撮るためには、歴史なども知っておかんと、いかんのです…」「で、ご用件は?」・・・。
 ジジイが巣くう貧民窟わ歴史的な建造物である。壁の隅などには蜘蛛の巣や虫の死骸などのゴミがいっぱい。それらを見ると、南方熊楠の粘菌のことを思い出す。銀砂じじいは粘菌がドーゆうものかを知らないが、ものの本などを見ると、こんな古―い貧民窟の壁などに、カヨーな訳の分からんものがいたとしても不思議ではないッス。
 同様な不思議な生物がプラナリア。Netには「扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目に属する動物の総称」と、ありますデス。また、「切断しても再生可能なプラナリア」と、書くものもあり、夢のおおい生物です。
 ヨーするに“銀ジジ”はかような夢を食い、みず薬を呑みながら、異国の田舎で暮らしているとユーですね。
 『異国暮らしバンザーイ』おしまい。

3083.チェンマイ銀砂館の日々■<牧水> 2019/08/08

短歌入門 はじめ/の/はじめ 安永蕗子(東京美術)を見る。併せてnetなどもパクリながら・・・。
幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく
 酷似した詩、カール・ブッセの「山のあなた」。牧水の「幾山河」とカール・ブッセの「山のあなた」が多くの人々に愛唱されているのは、青春期に誰もが一度は抱いたことがある感情を、見事に表現しているから。
白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
 「幾山河」と並ぶ若山牧水の代表作で、近代・現代短歌の中で最も多くの人たちに愛唱されている。
いざ行かむ行きてまだ見ぬ山を見む このさびしさに君は耐ふるや
 ある解釈:人妻に贈った歌、「僕とともに生きる未知の人生は寂しいものだが、あなたは耐えられるだろうか?」歌は感性で読むものと思っているので、おせっかいな解釈などは無用。ひどいのになると、「俺が教えてやる。これはアーだ、コーだ…」「やかましー、引込んでろ!」この手のバカはじつに多い。バカと分かると縁切りをして近づかないヨーにしているが、バカにはそれが分からない。煩わしーことである。